
————クーティーの“らしさ”が1番表れている部分はどこですか?
go(以下g):アメカジの要素の中には、カレッジやアウトドア等いろいろあると思うんですけど、ぼくらはそのなかでもワークにフィーチャーしていて。それ以外のカテゴリーはどれもさわやかな印象だったんですよ。でも、僕らはワークが持つ土臭くて男っぽい雰囲気が好きなので、そこをベースにしています。けれど、正直アメカジのアイテムは出尽くしてしまってると思うから、それをどれだけモダナイズするかがブランドの色になると思っていて。新しい柄にするのか、シルエットを今っぽくリサイズするのか。特に生地に関してはこだわりがあって、ありものは基本使わない。そういった意味では毎シーズンチャレンジできているのかな。
————TETSUさんはブランドの色というところは、どうお考えですか?
TETSU(以下T):やはりライフスタイルは反映されますよね。ボクの場合はバイクが好きで、60年代アウトローバイカーの雰囲気が好きなんですね。けれど、ハーレーありきのところトラから入ったのも、人といっしょは嫌っていうのがあって。
g:そういえばその“人と同じは嫌”っていう精神は昔からだよな。学生のときに表彰されてたもんな、『週1回髪の毛の色が変わるパンクな人』って(笑)。その精神性は服作りでも息づいているかもしれないね。
————では、古き良きアメカジからどのように変化をさせているのですか?
g:例えば古着。確かに魅力的なアイテムはたくさんあるけど、だからって忠実に再現しても意味がないと思うんですよ。日本人のボクらからしたらアメリカから持って来た古着が単純に体型に合わないわけだし。カッコいいところは抽出して、柔軟な考え方でリアルクローズに落とし込んだほうが現実的ですよね。
————リアリティーという面でいうと、それはどういった型で表れているんですか?
T:ファッションの要素と言えば、うちで使用しているロゴものは聖書からの引用が多いんですよ。例えばIN HIM GLORY BOUND(信じる者は救われる)とか。英語が分かる人や海外の人に会ったとき、文章が変だと違和感を与えてしまいファッションとして成立しなくなってしまうので違和感なく、かつメッセージ性のあるものを乗せるようにしています。今回Kj氏に着用してもらったネクタイにもクロス刺しゅうが入ってたり、クーティーのグラフィックには宗教的要素の強いものが多いのですが、実際ボクの義父さんが牧師という事もあって、ボク自身も毎週教会に通っているんですね。なのでライフスタイルという面でもリアルではあるんですよ。あとは『バランス』と『サイジング』ですかね。うちはペンキがかかったような加工のアイテムを出したりするんだけど、それをセットアップで着ていたら本気すぎる。でもどっちかだけを取り入れるんだったら都会でもOK。こうやってTPOも考慮することが『バランス』だと思っていて。『サイジング』に関しては、ワーカーの人は動きやすいようにオーバーサイズだけど、それをジャストで着る。ワークのアイテムのかっこよさは踏襲しつつ、シルエットを今っぽくフォーマットすることがリアリティーのある“ファッション“として必要な要素だと思う。
———クーティーが考える、今っぽいサイジングというのは具体的に言うと?
g:確かによく『どのサイズがいいですか?』という問い合わせも頂くんですよ。ブランドという提案をしなければいけない立場ではあるんだけど、残念ながら定義はなくて。というのも、雑誌だったりLook Bookだったりでクーティーのコーディネートの世界観を表現してはいるのですが、かといってそのサイジングがすべての体型の人をベストに見せるものかといったらそうとも言い切れない。そのためのメッセンジャーとしてのショップがあるわけで、ショップの人と話しながら合うものを見つけてもらう事がベストなんですよ。そういった意味では、全国にある各ショップスタッフの方たちとお客さんとのコミュニケーションにとても重要性を感じていますね。
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